「レイもジュエリーも、身につける者を幸せに導いてくれる」。レイメイキング講師・松山恵さんが伝えたい想いとは?
- 2022-07-21
レイメイキング講師・松山恵さん
5月15日に湘南店で開催された、レイ作りのワークショップの講師にお招きした「レイマルラニへアロハ」主宰の松山恵先生。松山先生の手がけるレイは、なんといっても日本の生花を使った、彩り鮮やかで愛の込められたレイメイキングが魅力。今回のワークショップのテーマや、ハワイの魅力についてなど、ハワイ文化に造詣の深い松山先生にインタビューしました。
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「レイマルラニへアロハ」を起業される前は、どのような活動をされていたのでしょうか?
「ハワイでレイを極めた人に与えられる『レイマスター』の称号を持つRandy Akau先生に師事し、7年以上にわたりハワイにてレイの修行をしてきました。 ハワイ・オアフ島では年に2度の大きな祭があり、王族のように着飾った人々が馬に乗ってメインストリートを練り歩きます。その馬や人がつけるレイをRandy先生をはじめ地元の方々と共に製作をしたり、毎年5月にカピオラニ公園で行われるホノルルレイデーのレイコンペティションにエントリーして、幾度か上位入賞を果たしました」
その後、どのような経緯で「レイマルラニへアロハ」を起業されたのでしょうか?
「ハワイでのコンペティション入賞をきっかけに、帰国後、日本でもホノルルレイコンペティションのような大会が出来無いかとプランニングし、レイアロハフェスティバル(都内で毎年4月頃行われるハワイイベント)で、レイコンペティションを実現することができました。毎年200本近くの生花のレイが並ぶ光景は圧巻です。そして現在、Randy先生の教えを日本に伝えるべく、レイメイキングスクール『レイマルラニへアロハ』を開き、たくさんの生徒がハワイの伝統的なレイを学んでくれています」
松山先生といえば、銀座店の装飾を手がけたり、今回ワークショップをコラボレーションしたりと、ワイレアとの繋がりも深いですよね。
「以前からワイレアのアクセサリーが好きでしたので、私の作ったレイを目に留めてご連絡下さったときは本当に嬉しかったです! 実は夫も14年前に元町店でリングをフルオーダーしまして、現在も大切に使っております。銀座店オープンの際には、品のある素敵なお店に相応しく、且つ、ハワイの伝統を盛り込んだ装飾をさせていただきました。店内の鮮やかな生花にお客様にも好評いただき、大成功となりました」
今回のワークショップはどのような想いで臨まれたのでしょうか?
「ワイレアファンのユーザー様に向け、レイを作る体験をしていただこうという素敵な企画をいただき、ワークショップ開催となりました。今後もWaileaジュエリーとハワイアンレイの共通している “ハワイの伝統”を多くの方に知っていただき、 輝きのある人生のお手伝いをさせていただけるよう、楽しく素敵な企画をご提供できればと思っています」
今回のレイのお花の意味や選んだ理由を教えてください。
「5月はMother’s day、お母さんに感謝の気持ちをこめてカーネーションを送る日です。その由来は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画、『カーネーションを持つ聖母』からきているとも言われています。今回は、そんなお話を交えながら、Kuiというハワイの伝統的編み方でカーネーションを使ってレイを作りました。季節や行事にあったレイを作るのが私達のスタイルです」
レイやジュエリー、そのほかにもハワイには数々の伝統や文化がありますが、先生にとってハワイの魅力とは?
「ハワイには、日本と同じ神様が祀られていたり、日本に似た文化がたくさん残っています。
また、森羅万象、あらゆるものに神が宿り、空気・水・山・川・海などにもそれぞれの名前がつけられているほど、自然が大事にされています。ハワイアンが身につけているジュエリーにも意味があるものが多く、自然物の名前やモチーフが彫られたものを身につけると幸せがやってくると言われています。レイにもその人に合った花や葉があり、それを身につけることによって邪気を払ったり、幸せを呼んだりします」
レイやジュエリーは幸せを呼ぶ“お守り”のような存在なんですね。
「レイもジュエリーも、身につけるものにはマナ(ハワイ語で魂)が宿り、持ち主を守り幸せに導いてくれるのです。ハワイに行ったりハワイ文化に触れたりすると心が洗われ、ゆったりとした気持ちになるのは、気づかぬうちに自然物から幸せをもらっているのかも知れませんね」
今後の夢や目標は何ですか?
「ハワイの文化をレイメイキングを通して、正しく伝えていくことです。ハワイアン達が昔から引き継いできた伝統や慣習を日本でも多くの人に伝え、ハワイの素晴らしさを深く感じてほしいと思っています。それがお世話になったハワイすべてへの恩返しであり、ハワイの教えを惜しみなく与えてくださった天国にいるRandy先生への感謝の意でもあると思っています」
今回のワークショップでも、色とりどりのカーネーションを紡いだレイで、参加者のみなさんに幸せなひとときと笑顔をもたらしてくれました。今後もレイを通じてハワイの魅力と文化を伝える、松山先生のご活躍に注目です。